勉強になる1冊でした!
よいしょ本かと思ったら、かなり赤裸々にダメな柳井さんの部分を出しています。
・柳井さんの学生時代に、後のユニクロ創業者を感じさせるエピソードはない。だとか
・大卒初任給が月給で30,600円の時に、200万円余りの飛行機チケットを親に購入してもらって世界一周とか(スネをかじりまくってるな)
・就職失敗、親の手でジャスコに9ヶ月だけ就職、その後また無職に。今で言うプータローだった。とか
・家業を継ぐも、従業員にソッポを向かれて、みんな辞められてしまう。とか
・それなのに、実家の家業を「あんな商売意味がないな」と思っていた。と言っちゃったこと。
等のエピソードが描かれています。
よくいる無気力な大学生、地方の2代目社長であったことが、伝わってきます。
そこから、どう変わってったのか?
本を読み学び続け、諦めず手を伸ばし続け、失敗しても進むことをやめなかった事に尽きるようです。
ユニクロを立ち上げるまでの家業を継いだ状態は、「暗黒の10年」と著者は表現しています。
しかし、この10年が勉強、学びの時期であり、準備の時期だったんでしょうね。
一歩一歩、できるところから進み、問題に打ち当たりながらも更に進んでいく。
すごく真っ当なユニクロの成長の歴史を学ぶことができました。
柳井さんが本から学び、実践していることの一つに
「本ははじめから読むが、ビジネスは終わりから考える」
という考えがあります。
世界一と目標を決めて、そこに向けて突き進んでいくわけですが
世界一を目指して、夢敗れた人も多くいるので、なぜやり遂げられたのか?
気になって読む手が止まりませんでした。
心に残った文は
場末に開いたまんじゅう屋に客が来ない。
どうすれば客が来るか?創意工夫する日々。
そのうち金がなくなり胃がキリキリと痛む。
経営者はそういうモノ。
成長停滞衰退、商売ってそういうモノ。
優れたクリエイターは、クライアントが持つ価値を具現化する翻訳家としての仕事をこなす。
あたりかな?
柳井さんの経営への姿勢に学ぶところ大
経営者であれば、今からでも何かできるかもと勇気付けられる本です。
おすすめ!
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